「無料診断」という言葉の手垢を一度落とす
無料診断や無料資料請求——AI関連サービスでよく見かける言葉ですが、申し込んだ経営者の多くがこう感じているはずです。
「結局、営業電話が増えるだけだった」 「届いたのは中身のない資料一枚と、面談の打診メールだった」 「『詳しくは有償で』としか書いていない」
Optiensの【簡易版】AI活用診断は、こうした体験を一度ご破棄したつもりで設計しました。本記事では、無料レポートの構成・業種別の回答例・「ここまで無料/ここから有償」の境界・申込から納品までの流れを、実物に近い形で開示します。読み終えた時点で、申し込むかどうかの判断材料がそろうことを目指しています。
無料診断のお約束(3つ)
レポートの中身に入る前に、Optiens側がコミットしている3つのお約束を明示しておきます。
- 要点に絞った2〜3ページのレポートをお届けします。 厚さで満足させるための水増しはしません。読んで5分で全体像がつかめる分量に整えます。
- AI活用ポイントを最低3つ提示します。 「貴社の業務にはAIは向きません」で終わらせることはしません。何かしら今日から試せる活用案を必ず複数並べます。
- 契約は不要です。 レポート送付後にこちらから営業をかけることはありません。詳細レポートや導入支援が必要になった時だけ、お客様側からアクセスいただけば結構です。
この3つを満たせない案件は、そもそも無料診断としてお引き受けしません。
レポートの実際のセクション構成
無料レポートは、以下4つのセクションで構成されます。これは詳細レポート(有償)と同じ骨格で、無料版ではそれぞれを要点に絞って記述します。
1. 業務分析(現状の整理)
フォームに入力いただいた事業内容・日常業務・現在使っているITツールから、「時間と人手がどこで消えているか」を3〜5項目で整理します。経営者ご本人が日々感じている肌感を言語化するパートです。
例えば「毎朝の予約確認メールに30分」「月末の売上集計に半日」「SNS投稿のネタ出しに毎週2時間」といった具合に、AIで効率化する余地のある業務を可視化します。
2. AI活用候補(3つ以上の具体案)
業務分析を踏まえて、「どの業務に・どのタイプのAIを・どう組み込むか」を3つ以上提案します。ここでツール名(ChatGPT、Claudeなど)は意図的に出しません。理由は、ツールは半年で陳腐化する一方、業務とAIの組み合わせ方は陳腐化しにくいからです。
例えば「予約メール下書きの自動生成(生成AI+メール定型文テンプレート)」「月次売上集計の自然言語クエリ化(データ集計AI+既存の会計ソフト)」のように、業務側の言葉で書きます。
3. ROI試算(投資対効果のラフ見積)
無料版ではあくまで概算ですが、提案した活用案ごとに「想定削減時間(時間/月)」と「初期費用と月額のレンジ」を併記します。経営判断のための材料を、数字の形で持ち帰っていただくためです。
例:「予約メール下書き自動化 → 月20時間削減・初期費用5〜15万円・月額0〜5,000円」
4. 次の一歩
最後に、今日からご自身で試せる小さな一歩と、Optiensに依頼する場合の選択肢の両方を併記します。前者だけで十分なケースも実際にあるため、無理に有償サービスへ誘導しません。
想定される回答例(3パターン)
業種ごとに回答の傾向が変わります。代表的な3パターンの抜粋をご紹介します。
ケースA:地域の士業事務所(税理士・社労士)
- 業務分析の例:顧問先からの問い合わせメール対応、資料収集のリマインド、議事録作成、所内マニュアルの陳腐化。
- AI活用候補の例:(1) 顧問先別の問い合わせ履歴をベクトル検索で参照し、回答下書きを生成。(2) 期日前リマインドメールを定型化し、AIで顧問先ごとに文面調整。(3) 録音から議事録を自動生成し、所内レビュー後に共有。
- ROI試算の例:問い合わせ対応で月10〜15時間、議事録作成で月8時間の削減見込み。
ケースB:地方の小売店(食品・雑貨)
- 業務分析の例:SNS投稿の継続困難、在庫発注の判断が経験頼り、ECサイトの商品説明文作成に時間。
- AI活用候補の例:(1) 商品写真からSNS投稿文と複数バリエーションを自動生成。(2) 過去の発注履歴と天候データから発注推奨量を算出。(3) 商品マスタから多言語の説明文を自動生成。
- ROI試算の例:SNS関連で月15時間、商品説明文で月8時間の削減見込み。
ケースC:宿泊業(ペンション・小規模旅館)
- 業務分析の例:予約サイトごとのメッセージ対応、チェックイン前の周辺情報案内、季節ごとの料金プラン文面更新。
- AI活用候補の例:(1) 複数予約サイトのメッセージを一元化し、テンプレート+AI調整で返信。(2) ゲストの滞在目的に応じた周辺案内PDFを自動生成。(3) シーズン入れ替えの料金・プラン文面をAIで一括下書き。
- ROI試算の例:問い合わせ対応で月15〜20時間、案内資料作成で月6時間の削減見込み。
いずれもフォームの入力内容によってカスタマイズされます。同じ業種でも、現場の悩みが違えば候補の中身は変わります。
ここまでは無料、ここからは有償詳細レポート(¥5,500 税込)
【簡易版】と【詳細版】の境界線をはっきりさせておきます。
| 項目 | 【簡易版】(無料) | 【詳細版】(¥5,500 税込) |
|---|---|---|
| 構成 | 要点まとめ(コンパクト) | 個別最適化(詳細) |
| 業務分析 | 3〜5項目で整理 | 業務フロー単位で深掘り |
| AI活用候補 | 3つ以上の概要 | 御社のIT環境に合わせた個別提案 |
| ROI試算 | レンジでの概算 | 想定構成と運用コストの根拠付き |
| アーキテクチャ図 | なし | 既存ツール連携を含めた構成図 |
| オンラインMTG | なし | なし(追加ヒアリングはAI診断官β、人間相談はスポット相談チケットで別途対応) |
| 導入支援に進む場合 | — | 本費用は初期費用に全額充当 |
無料版は「AIを使う余地があるかどうかの大まかな判断」をするためのもの、有償版は「実際に何をいくらで導入するかの判断材料を揃える」ためのものと考えていただければ、用途を取り違えることはないはずです。
申込から納品までの流れ
無料診断の流れはシンプルです。
- フォーム入力(5〜15分):会社情報・業種・現在のAI活用度・気になっている業務を入力します。任意項目もありますが、書いていただくほどレポートの精度が上がります。
- 分析(1〜2営業日):Optiens側で内容を確認し、業種・規模に合わせた仮説を立ててレポートを作成します。
- メールでレポート送付:PDF形式で添付してお送りします。営業電話・しつこいフォローアップはありません。
有償版の場合は、フォーム送信時に申込番号と振込先口座を即時メール送信し、入金確認後5営業日以内にレポートの Google Slides リンクをお送りします。
申込時のフォーム入力のコツ
「業務がふんわりしていて、何をどう書いていいか分からない」という方が一定数いらっしゃいます。実は、その状態のまま書いていただいて構いません。コツは3つだけです。
- 「日常業務で時間がかかっている作業」欄は箇条書きで構いません。 「予約メール返信」「月次売上集計」「SNS投稿」のような単語の並びで十分です。整文する必要はありません。
- 「現在使っているITツール」欄は思い出せるものだけで結構です。 抜け漏れがあってもレポートの方向性は変わりません。「じゃらん/LINE公式/Excel/freee」のように羅列してください。
- 業務資料(名刺・会社案内など)の画像をアップロードすると、AIがフォームを自動入力します。 ご自分で書く負担を最小化できます。アップロードは任意で、内容は診断にのみ使用します。
「うまく書けないかも」と申し込みを止めてしまうのが、お互いにとって最大の機会損失です。書ける範囲で送っていただければ、こちらで仮説を補完してお返しします。
まずは中身を見てから判断してください
無料診断の最大のリスクは、申し込んだ後に「思っていたのと違った」と感じることです。本記事はそのリスクを、申し込む前に下げるために書きました。
ここまで読んでも「自社に当てはめるとどうなるか分からない」と感じる場合こそ、無料診断を試すタイミングです。Google Slides レポートで、御社の業種・規模に合った AI 活用の方向性をご確認いただけます。
Optiens(合同会社Optiens) 中小企業のAI活用を、ツール紹介ではなく業務設計の観点から支援します。山梨県北杜市拠点・全国オンライン対応。